この記事ではビオトープ向きなレイアウトアイテムと、レイアウトのコツについて解説していきます。
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おすすめレイアウトアイテム
水草
水中に植え込む沈水植物は、昔から定番はアナカリスとマツモです。葉が柔らかくメダカの体を傷つけることもないですし、隠れ場所や産卵床にも向いています。
ただしマツモやアナカリスは夏場は成長が早いので、気が付いたときには鉢いっぱいに広がっていることもあるので、伸びてきたら適度にカットしてあげなければなりません。
根が水中、茎や葉が水上に出る抽水植物を使うのであれば、白く可憐な花をつけるシラサギカヤツリや蓮がおすすめですよ。
抽水植物をビオトープのレイアウトに使うときは、2~3種類を植え込むのであれば、葉の形状や大きさの異なる品種を使うと高さやボリューム感を出しやすくなります。
またレイアウトによっては湿度のある場所を好み、薄紫色の花をつけるセキショウやミゾカクシのような湿生植物もおすすめ。
水辺の風景やアマゾンなどの熱帯雨林を再現したいときなどには、ガジュマルやアジアンタムといった観葉植物などを容器の端に植え込んでもおしゃれですよ。
浮草
ビオトープでは定番の浮草なら、睡蓮やホテイアオイがおすすめです。睡蓮は鉢が小さい場合には姫睡蓮だと葉が小さいのでレイアウトしやすいですよ。
睡蓮はピンクや白い花を咲かせますが、ホテイアオイは薄紫色の花をつけるので、花も楽しみたいという人にも浮草はピッタリ。
浮草は増えやすいので、小さな鉢なら1~2種類程度にしておくと、間引きしやすくレイアウトのバランス崩れを防ぎやすいです。また葉の形や大きさの異なるものを組み合わせることで、高さやボリュームを出すことができます。
石・ソイル
石やソイルは鉢の中に発生したバクテリアを定着させるためにも必要なアイテム。さらにレイアウトに活かすこともできますが、鉢などの容器が倒れないように、底に敷くようにしましょう。赤玉土を使う方が多いですが、荒木田土のような粘土質で重さのある土がおすすめ。
容器の底に敷くソイルで高低差を出して、植物を植え込むことでレイアウトに高さを出すことも可能ですし、植物とソイルの色でメダカの体色をより際立たせることができます。
石は波に長時間もまれて10㎝程度の大きさになったゴロタ石がおすすめ。鉢の中に設置しやすいサイズで、角が丸いのでメダカの体を傷つけにくいです。単体でも、複数を積み重ねて使っても良いですね。色はグレーがかったものから、茶色系までさまざまなので、ビオトープのイメージにあったカラーを選びましょう。
また「テトラ メダカの天然ソイル」のように、バクテリアを活性化させ水質悪化を防ぎやすく、メダカにとっても必要な栄養素を含んだものなら、繁殖もしやすくなりますよ。
こちらの商品は天然黒ぼく土を使用しており、汚れの吸着力に優れ、バクテリアの動きを活性化させるフミン酸ペレットを含むため、水汚れの原因物質の分解を促進することができます。
またメダカが繁殖期に必要となるミネラルやヨウ素を添加されているので、繁殖をしっかりサポートすることも可能な商品です。
レイアウトのコツ
どんなによい水草や浮草、石などを用意しても、何も考えずに配置してしまうと乱雑に見え、メダカの魅力も半減してしまいます。
綺麗なレイアウトを最初から完璧に作るのは難しいですが、これから解説する3つのポイントを抑えることで、見栄えがよくメダカの魅力を引き出すことのできるビオトープを作ることができますよ。
高低差をはっきりとさせる
浮草や抽水植物・湿生植物を使う場合や石を水面から出したい場合には、高低差をはっきりとつけるだけで見栄えがよくなります。
しかしこのとき、睡蓮など日当たりの良い場所でないと花を咲かせない植物を入れるのなら、他の植物の影にならないよう配置場所に気をつけなければなりません。
植物で高低差を出す場合には、日光の当る方向を意識して高さを設定することも大切で、北側に背の高いもの、南に背の低いものを置くようにすると、見栄えだけでなく植物の育成もよくなります。
中央を高く見せたいのなら、高さのある植物を植え込むのもよいですが、水中にレンガなどを置き、その上に植物のポットを置くといった方法で高さを出すことも可能です。
複数個所で高さを出すとビオトープ初心者さんはバランスを崩しやすいので、レイアウトに慣れるまでは、高さのあるポイントを1か所に絞ったほうが綺麗なレイアウトを作りやすいですよ。
植物でボリュームを出す
水面上を華やかにしたいのなら、浮草や観葉植物などを設置することで、ボリューム感を出すことができますよ。
ホテイソウなど葉が大きく厚い植物や、草丈が低い植物でも密生している植物を配置するだけで水面が賑やかになり、水草や底砂などのカラーがメダカの体色を引き立ててくれます。
シンプルなレイアウトが好みなら、睡蓮のように葉が薄くボリュームの控えめなものを浮かべるのがおすすめ。
詰め込み過ぎない
ビオトープのレイアウトを考えていると、ついつい水面をにぎやかにすることに力を入れてしまいがちですが、水面一面を覆ってしまい水面下が完全に日陰になってしまうと、メダカが成長に必要な日光を浴びることができなくなってしまいます。
また植物が過密状態になると見た目が鉢いっぱいに詰まって見えてしまうので、光の当らない下葉が枯れてしまい、見栄えが悪くなってしまうことも。
浮草や水草が増えすぎた場合は、間引く・葉をカットするといった手入れをしてあげることで、綺麗な状態を保ちやすくなります。
レイアウト用の石などの詰め込みすぎは、メダカの遊泳の邪魔になることもあるので、小さな容器なら1~2個程度にしておきましょう。
まとめ
ビオトープにおすすめなアイテムは水草・浮草・石・ソイルの4つ。そして綺麗なレイアウトを作るコツは、高低差をはっきりさせる・植物でボリュームを出す・詰め込みすぎないこと。
必要なアイテムも最近では店頭で一式揃えることもできますし、ビオトープは自然な状態に近いメダカの様子を観察することもできます。
メダカだけでなく浮草など植物の育成もしなければなりませんが、ホテイアオイやアナカリスなどは初心者さんでも育てやすいです。
室内飼育に慣れたなら、オリジナルのレイアウトで作ったビオトープで育て、生き生きとしたメダカの様子を観察してみませんか?
メダカの屋外飼育で起こりやすい失敗いついては、下記の記事にて解説しております。