飼育例紹介(アマゾンの魚たち)

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アマゾンの魚たち

南米産熱帯魚の宝庫、アマゾン川。全長5万km(支流を含む)にもおよぶ世界最大のこの川は、日本的感覚の「川」とはまったく違った雄大なスケールで、海から遡上し定住したといわれる淡水エイや淡水ザメの他、淡水イルカまでが生息しています。

アマゾン川には南米各地の陸水を集めた200以上もの支流が流入しており、そのため水質は流域や地域で大きく異なっています。例えば、"ブランコ(白)"と"ネグロ(黒)"と呼ばれる流れがありますが、これは粘土状の微細泥粉の混入と富栄養分によりミルクコーヒー色になった流れと、腐葉土中を通って河川に流入したブラックコーヒー色の流れの水の色のことで、両者の合流点は、まるでカフェ・オ・レが混ざるときのような様相を呈しています。また、地層によりろ過された豊富な地下水が湧き出る一帯は"クリスタリーノ(透明な、の意)"と呼ばれ、そこからの流れはきれいに透き通っています。

理想的な水環境を維持するには

手軽にアマゾン水景を再現するには

  1. 水温設定は25〜27℃ぐらい。魚はもう少し高温でも大丈夫ですが、水草にはやや低めの水温が適します。
  2. pH値は6.5〜7.0ぐらい。ごく一般的なアマゾン川の魚と水草が要求する平均的なpH値であると同時に、日本の水道水で比較的再現しやすい数値です。
  3. 硬度は平均的な水道水のレベル。ごく一般的なアマゾン川の魚や水草は、日本の平均的な水道水の硬度なら問題なく飼育できます。