おうちDIYでビオトープの木枠を作って、自分だけの極上空間を作ろう

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今回は、自分で木枠から組み立てるビオトープの作り方について、必要なアイテムや作り方をご紹介していきます!
文章だけだとわかりにくいという方は、動画も用意していますので、是非この記事と一緒に視聴してくださいね。

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ビオトープに必要なアイテム

まずバルコニー全体のイメージと、ビオトープのイメージをしっかりと作っておきましょう。また容器などのサイズは目測ではなく事前にきちんと設置場所のサイズを計っておくことで、購入してからサイズが合わないという事態を避けることができますよ。

ビオトープに必要なもの

バルコニーアクアリウムで重要なビオトープを作成するために用意すべきアイテムは、次の6つです。

使用する鉢

今回作成した木枠ビオトープは、木枠の中にビオトープ用の容器を設置します。そのため木枠の内側のサイズに収まる大きさの睡蓮鉢や水槽を用意しましょう。
今回の動画で使用しているのは「テトラ じょうろでキレイメダカ鉢」です。

使用する水温計

木枠ビオトープに使用したのは、「テトラ メダカの浮かべるデジタル水温計」です。

生き物
今回はメダカを容器の中に入れていますが、金魚やアカヒレなど淡水で屋外飼育可能な小型~中型の魚やエビなどがおすすめです。
メダカの種類選びに迷っている方は、初心者さんでも飼育しやすいメダカを紹介しているこちらの記事をご覧ください。

レイアウトして映える!初心者にも飼いやすいメダカ12選

レイアウト水槽で映える初心者でも飼育しやすいメダカを12種類ご紹介していきますので、レイアウト水槽でめだかを飼育する際の参考にしてください。

ソイル
ソイルは水質を維持するために必要なろ過バクテリアを定着させるためだけでなく、水草を植え込むために必要になります。
また今回使用している「テトラ じょうろでキレイメダカ鉢」を使用する場合は、底に敷くことでろ材にもなるんです。
今回の木枠ビオトープ作成に使用したソイルは、「テトラメダカの天然ソイル」です。

このソイルは天然素材の黒ぼく土を使用していて、フンやエサの食べ残しなどの汚れをしっかり吸着してくれるだけでなく、フミン酸ペレットがバクテリアの働きを活性化してくれるので、綺麗な水を長期間維持しやすい!
またメダカが繁殖するために必要なミネラルやヨウ素を添加しているので、メダカの繁殖をしっかりサポートしてくれますよ。

水草や浮草
ビオトープで使う水草や浮草は、メダカの産卵床だけでなく、外敵から身を隠したり、いじめに遭ったときに逃げ込む隠れ場所にもなるんです。
また綺麗なバルコニーアクアリウムを目指すのなら、必須のアイテム。

植物名 特徴など
カモジゴケ 山間部に生息している湿気を好むコケで、草丈2~4cm、綺麗な緑色をしています。半日陰を好み、耐暑性があるのでコケ育成初心者でも育てやすい。動物の毛のようなふわふわとした葉が印象的で、低い場所に設置しやすいです。
アマゾンチドメグサ つるのような茎と丸い3~4cmの葉が特徴的な水草。水中では斜め上に伸びる傾向にあり成長が早いタイプなので、中型~大型の容器でレイアウトのワンポイントとして3~4本程度植えるのがおすすめ。
ウォーターマッシュルーム キノコのような丸い葉が特徴的なセリ科の水草で、「ウォーターコイン」と呼ばれることも。水上葉の状態で育成することも可能で、日当たりの良い場所を好みます。葉は直径1~4cm、5~9月には白い小さな花を咲かせます。
スパティフィラム 小型~大型までいろいろな品種があるサトイモ科の観葉植物。熱帯アメリカが原産の多年草ですが、国内で作出されている「スパティフィラム・メリー」が店頭によく並んでいます。耐暑性はあるものの、寒さには弱いので、寒冷地の冬は室内での育成がおすすめ。5~10月に仏炎苞が白の黄色い花を咲かせます。

【あったらよいもの】ピンセットや霧吹き
ピンセットや霧吹きは必須というほどではないものの、あれば便利なアイテム。アクアリウム用の長いピンセットがあれば、水中のごみを取り除くのに手を濡らすことがありません。また水草などについた昆虫を取り除くのにも使えますよ。
霧吹きはコケなど湿度を好む植物の葉や根元に水を吹きかけ、乾燥を防ぐために使います。

DIYに必要なもの

道具の扱いを間違えるとケガをしてしまうこともありますよね。それぞれどのような目的で使用するものなのか、きちんと把握して正しい使い方で使用するようにしましょう。
木枠作成に必要な道具は、ホームセンターやネット通販などで購入可能です。

道具名 使用目的
インパクトドライバー 木材などに穴をあけたり、ネジをしめる電動工具で、動画内ではネジ用の穴あけに使用しています。先端の金具(ビット)を交換するだけで、穴あけだけでなくネジを打ち込む・金属や木材を研磨するなど多様な使い方をすることができます。
やすり 木材の断裁面や表面のざらつきを滑らかにするために使用。目の粗さは数字で表示される。一般的に目の粗いものを使用後に、目の細かいもので仕上げをする。
ニス・ハケ 木材の表面に艶をつける塗料で、木工品などの仕上げに使われることが多い。種類により、塗膜の対候性や硬さが異なる。ハケを使ってムラなく塗装することで、見た目が美しくなるだけでなく、シミや汚れが付きにくくなり、水分の吸収を防ぐので木材の反りや割れを防ぎやすくなります。塗膜が硬いタイプなら、へこみや傷の保護効果UP!
【自分で木材をカットする場合】
ノコギリやメジャー
ホームセンターなどで大きな板を購入して、自分で使用サイズにカットする場合は、サイズ測定のためのメジャーや、木材をカットするためのノコギリが必要になります。
【あったらよいもの】
コーナー
クランプ
コーナークランプはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。どのタイプも直角に木材を固定することができるので、木枠作成時は木枠の四隅のねじ止めをするときに、板がズレないよう固定するために使用します。
【あったらよいもの】
ワーク
ベンチ
ワークベンチは作業台や工作台のことで、木材を固定するだけでなく工具を収納するスペースがあるものや、収納に便利な折りたたみタイプのものもあります。商品ごとに高さや幅などのサイズが異なるので、購入する際は自分が作業しやすいサイズで使い勝手の良いものを選びましょう。

今回のDIYで使用した木材と木工ネジなど

木枠を自作する場合は、木材や木工ネジ、L字コーナーなどといったアイテムが必要になります。動画内で作成した木材やネジなどは以下になります。
木材などのサイズに関しては、ご自身で作成される木枠のサイズに合ったものを使用してください。
・側面(長辺)2×4材・長さ505mm×6
・底面2×4材・長さ415mm×2、長さ65mm×2
・天板3×4材・長さ420mm×2、長さ165mm×2
・側面(短辺)2×4材・長さ245mm×5、長さ105mm×2
・木工ネジ長75mm、短25mm
・L字コーナー4本
・ホース・エルボー内径5mm

木材の下準備

木枠ビオトープは外側の木枠の作成から始めます。木枠を作成する前に、木材のカットや塗装について、動画の手順に沿って解説していきますね

木材をカットする

まず最初に、購入した木材を使用するサイズにカットしていきましょう。ホームセンターによっては購入した木材をカットしてもらうことができるところもあるので、お宅にカットするスペースがあるか心配、木くずが出るのが気になる場合はカットしてもらいましょう。
自分で木材をカットする場合は、最初にしっかりとサイズを計って、鉛筆などで切断するラインを線引いておきましょう。 カットするときは、最初に軽めにノコギリで木材に切れ目を入れ、目印を付けて切り始めると効率よく作業を進めることができますよ。
動画ではカット中に木材が動かないよう、ワークベンチを使って固定しています。ワークベンチを使うと木材の位置が安定しやすいので、ノコギリも動かしやすいです。

やすりをかける

木材のカットが終わったら、次はやすりがけです。
角は粗目の#60くらいを使用し露出する角部分だけに、ぶつかったときにケガをしないようやすりをかけて丸みを付けていきます。
角全体のやすりがけが終わったら、今度は表面に対して#240くらいのきめ細かなやすりをかけていきます。

やすりは金属製のものや紙製のもの、取手がついたものなどいくつか種類がありますが、動画では紙タイプのものを木材の切れ端に巻き付けることで、取手タイプのように握ってやすりかげをしています。

塗装し乾燥させる

木材全部のやすりがけが終わったら次はニスを塗装していきますが、塗装作業は周囲に飛び散りやすい点に注意しましょう。床に養生シートを敷く、壁にビニールを貼るなど飛び散っても床や壁にニスが付着しにくい工夫をする必要があります。 ハケを使って全面にムラなく塗装していくことで、下地となる板の木目を活かした、落ち着きのある雰囲気を醸成することができますよ。 塗装が終わったら、2~4時間ほどかけて木材を乾燥させます。このとき壁などに塗装がつかないよう斜めに立てかける、支える部分だけ割りばしなどを使用すると、塗装が壁などにつきにくくなります。

木工ネジ用の穴あけ

木材がしっかりと乾燥したら、次は木工ネジを止めやすくするための穴をあけましょう。 接続する木材同士のネジ穴がずれないよう、定規やメジャーを使って正確な位置を木材にしるしを付けておくと、作業をスムーズに進めることができますよ。

木枠を組み立てズレないよう板を固定して穴あけをすると、組み立てのイメージもつきおすすめですよ。

木材の組み立て

さて、いよいよここから、木材を組み立てて木枠を作っていきますが、「側部→下部→天板」の順に組み立てていきますので、順番を間違えないように気をつけてくださいね。

側部組み立て

まずは側部から組み立てますが、木材はL字型に組み立てた状態でネジを打ち込むのではなく、U字型に組み立て安定した状態で打ち込んでいきます。

木工ネジを打ち込みにくいときや、U字にしてもぐらつくときは、コーナークランプで固定すると打ち込みやすくなりますよ。

側部にはホースの排出口スリット(空間)を作りますが、スリット部分をあけたままだとぐらつきやすいため、添え木を置くと安定しやすく作業がスムーズに行えます。
ホースの出入口になる排出口スリットは、この段階で長さを調整しておくことで、自分がホースを出したい場所に合わせることができますよ。
四隅を表側から木工ネジで留めたら、今度は内側からL字型の金具を木工ネジで留め固定します。

下部組み立て

側部の組み立てが終わったら、次は下部の組み立てです。
四角い枠の底面に、手で木材をはめ込んでいきます。長い板を両サイドに置き、短い板を長い板の間に挟み込んでいきます。

天板組み立て

下部が終わったら、今度は天板を組み立てていきますが、下準備のときにあらかじめ木工ネジを打ち込む穴を開けているとスムーズにネジを入れることができますよ。
しかし穴を開けていてもズレてしまうことがあるので、作業台などで板を固定して打ち込むことをおすすめします。
天板が出来上がったら、木枠の中に容器を入れ、天板を乗せてサイズのズレなどがないか確認しましょう。

ビオトープのレイアウトをする

木枠が完成したら、いよいよ次はビオトープのレイアウト作業に移ります。
ビオトープ作成は特に難しい作業はありませんので、落ち着いてイメージしているレイアウトを再現していきましょう。

ソイルを入れる

一度容器を木枠から取り出し、水平な場所に置いてソイルを底に敷きます。このときソイルの表面が平らになるよう、手で軽く慣らします。
この動画では「テトラメダカの天然ソイル」を使用していますが、このソイルは「テトラ じょうろでキレイメダカ鉢」底面にある排水口の網目よりサイズが大きいので、抜け出て詰まる心配がありません。

ソイルを平らに敷いたら、水を静かに流し込みます。このときソイルの上に新聞紙など紙を敷いて注ぐと、水が濁りづらくなります。

水を入れ水草・浮草・メダカを入れる

水を入れた容器を再び木枠に戻し、水草や浮草をセッティングしましょう。
レイアウトが終わったら、メダカを入れていきますが、このときいきなり容器に放流するのではなく、水合わせをしっかりと行ってからメダカを容器内に放ちましょう。
水合わせのやり方はとても簡単です。
1. ポリ袋やプラスチックの容器にメダカと飼育水を入れビオトープの水面に浮かべる。
2. 袋内とビオトープ内の水温がほぼ同じになったら、お玉1杯程度の水をビオトープからすくって、メダカのいる袋や容器に入れる。
3. 10分以上時間をおいてから再びメダカの入っている方にビオトープの水を入れる。
水を3回ほど入れ終わってから10分以上様子を見て、メダカの様子がおかしくなければメダカだけをすくってビオトープに放流します。
水質がちゃんとあっているか心配な場合は、メダカの入っている水とビオトープの水を「テトラ テスト 6in1」のような水質検査剤を使用して、水質がほぼ同じことを確認してから放流しましょう。
メダカを入れたビオトープは、水草や流木・岩などを組み合わせて、さまざまな表情のあるレイアウトをつくることができます。

メダカは品種が多いため、どれを選んでいいかわからないという方もいますよね。メダカの品種選びで迷っている方はぜひこちらの記事をご覧ください。

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ホースを付ける

一度木枠の側面を取り外し、容器に付属されている排水口用ホースを説明通りに組み立て、本体に取り付けましょう。
きちんと接続できたら、再び側面を取り付けて、バルコニーの設置場所へと運びます。

鉢の隣にプランターを置く

バルコニーにメダカの入ったビオトープを設置したら、排水口の隣に、観葉植物などのプランターを置きましょう。こうすることで排水口ホースを隠すことができます。植物は寄せ植えでも単体でも構いませんので、あなたの好きな植物を選んでくださいね。
排水口から流れ出る水がプランターに流れ混むように段差などをつけて置くと、プランターへの水やりの手間を省くことができます。

バルコニーをレイアウトする

バルコニーアクアリウムをするなら、ビオトープだけでなく、バルコニー全体をレイアウトすることをおすすめします。そうすることでバルコニーのデザインに統一感をもたせることができ、より見た目が映える、ハイセンスでおしゃれな空間をつくることができますよ。

作業手順の簡単な流れは動画内でも説明していますので、こちらの記事を読んで少しでも興味を持たれたなら、ぜひ動画もご覧になって、バルコニーアクアリウムや木枠ビオトープ作成にチャレンジしてみてくださいね。