
グッピーは、誰でも簡単に繁殖させることができる魚です。健康なオスとメスを購入し一緒の水槽で飼っていれば、1ヵ月もするとメスは子供を生むでしょう。生まれて半年もしないうちに子供を生めるほどで、いろんなグッピーをかけ合わせて、自分だけのオリジナルグッピーに挑戦してみるのも楽しめます。ただしまれに相性がよくなかったり、健康でないものだと、うまく子供を生めないことがあります。確実に子供をとりたい場合は、オスとメスを数匹ずつ水槽に入れておくとよいでしょう。

出産が近づいたメスは、お腹が大きくふくれます。また、中にいる稚魚がすけて、お腹が黒っぽく見えるようになります。こうなったら子供が生まれるのが近い証拠です。

こちらではグッピーの親と、この水槽で殖えた稚魚を育てています。ろ過にはスポンジフィルターを使うことで、稚魚がフィルターに吸い込まれたり、強い水流で弱ってしまうのをふせいでいます。

テトラバイタルやブリーディングウォーターを水に加えることで、グッピーの繁殖や稚魚の成長を促すことができます。


子供は生まれるとすぐに泳ぎ出しますが、そのままだと親に食べられてしまいます。これを防ぐには、熱帯魚屋さんで売っているグッピー用の産卵箱を使うか、または多めに水草を入れておくと、稚魚が隠れられるので捕食されにくくなります。水草はマツモやウイローモスのような、じょうぶで浮かべるだけで育つ種類が使いやすいでしょう。
グッピーの子供は小さいので、親と同じ餌は食べられません。ふ化させたブラインシュリンプの幼生や、稚魚用の餌を与えましょう。稚魚のうちはなるべくこまめに餌を与えると、成長が早くなります。

グッピーは放っておくと、どんどんふえていきます。そのままだとすぐに水槽がいっぱいになってしまうので、あまり数をふやしたくない場合は、早めにオスとメスを分けておきましょう。