水槽内の海水はろ過バクテリアの働きやサンゴ類のミネラル成分の消費などによって、常に変化しています。定期的に水質をチェックすることで、その水槽の飼育水がどのように変化していくのかを把握でき、効率的な水替えや「テトラ マリンミネラルミックス」などの添加剤を使用するタイミングがわかります。「テトラ テスト 5in1 マリン試験紙」ならpH、KH、Ca、NO2-、NO3-、の5つの水質を1度に測定できます。
使い方はとても簡単、わずか1秒飼育水に浸けるだけで測定できます。
60秒後に本体のラベルと照合すれば5項目の水質がわかります。
pHは、ペーハーと言い、水の酸性やアルカリ性を示す数値です。pH値7.0が中性でそれより数値が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性になります。天然海水のpHは7.8〜8.4位ですが、飼育水のpHは時間の経過とともに酸性になっていきます。pHの急激な変化は海水魚やサンゴに悪影響を及ぼしますので、飼育水がどのくらいの期間でどの程度変化するのか測定しておくことが大切です。 |
飼育水の炭酸水素イオン濃度を示すものです。KHが低いとpHを一定に保つ緩衝能力が弱まり、pHが下がります。pHが正常値でもKHが異常であればpHが下がる可能性があります。 |
カルシウムイオン濃度を示すものです。サンゴの骨格形成に必要な成分ですが、サンゴが吸収するためには天然海水に含まれるカルシウム濃度と同じ420mg/Lを保つ事が理想です。 |
亜硝酸塩濃度を示すものです。ろ過バクテリアによって毒性の強いアンモニアはそれより毒性の弱い亜硝酸に変化します。亜硝酸は測定困難なため亜硝酸塩を測定する方法がとられます。この値が高いとろ過が十分に機能していないため、魚は死んでしまいます。 |
硝酸塩濃度を示すものです。ろ過バクテリアによって亜硝酸がほとんど毒性のない硝酸塩に変化します。ろ過バクテリアによる分解作用で、アンモニア→亜硝酸→硝酸塩と変化した最終生成物のため、毒性はほとんどありません。しかし、どんどん蓄積されると、魚の成長阻害や色あせ、コケの大量発生の原因になります。 |