これだけおさえれば大丈夫!海水魚の飼育水の作り方3つのポイント

記事の内容は記事公開時点での情報となります。
閲覧頂いた時点では商品情報などが異なる可能性がございますのでご注意ください。

メダカや金魚などの淡水魚やネオンテトラなどの熱帯魚と海水魚飼育の大きな違いは、「海水を使う」こと。
海水魚を飼育するためには、水質だけでなく塩分濃度にも気をつけなければならないため、熱帯魚や淡水魚で飼育慣れした人でも、海水魚飼育はハードルが高いと思っていることが多いです。
しかし、ちょっとしたコツを抑えることで、海水魚飼育は初心者さんでも簡単に海水魚を飼育することができるんですよ。
今回は海水魚飼育が初めてという人に向けて、人工海水や水質調整・海水魚水槽での水替えのポイントについてお話していきます。

目次非表示 ]

人工海水の作り方のポイント

「人工海水」とは文字通り人工的に作り出した海水のこと。海水魚飼育では、アクアショップなどで販売されている、海水魚飼育専用に開発された『テトラ マリンソルト プロ』等の「人工海水の素」を使用して作ります。
この人工海水の素は、水道水に溶かすだけで天然の海水と同じような海水を作ることができるんです。10リットル用と少量タイプのものから100リットル用の大容量まで、さまざまな商品が販売されています。
しかし人工海水の素は一度袋を開封してしまうと、時間の経過とともに品質が劣化していくので、小型水槽で毎回水替えで必要な海水の量が少ない場合は、小分けされている商品がおすすめです。

また人工海水を作る際には、海水の「比重・塩分濃度」を計る必要があります。『テトラ ハイドロメーター』を使うことで、海水魚飼育初心者さんでも簡単に比重や塩分濃度を計測することができますよ。

天然の海水だと水温が25℃で比重の数値は1.021~1.030ほどなので、水槽立ち上げ時もこの数値に合わせておくと魚の体調を管理しやすいです。但し、ハイドロメーターの針に気泡が付着すると誤差が大きくなるので、使う前に本体丸ごと数時間から1日水に浸けておくと、細かい気泡が取れやすくなり、より誤差が小さくなります。ご注意ください。

水質調整のポイント

海水魚も熱帯魚や金魚などと同じで、飼育に適した水質があります。飼育期間が長くなるにつれ水が汚れていくので、水質測定や水換えを適切に行って適正な水質を維持しなければなりません。

水質測定

海水の場合も淡水と同じで、生き物の排泄物やろ過バクテリアの働きなどで、水質は常時変化しています。海水魚飼育初心者さんだと飼育開始時は水換えのタイミングをつかみにくいので、『テトラ テスト 5in1 マリン試験紙』で、5つの水質(pH、KH、Ca、NO2-、NO3-)をチェックすることをおすすめします。
この商品は5つの水質を1回でチェックできる優れもの。試験紙の色でそれぞれの数値を判断できるので、海水魚飼育初心者さんでも使いやすいですよ。

カルキ抜き

海水魚も金魚やベタなどの淡水魚と同じように、水道水に含まれている塩素や金属成分などでダメージを受けてしまいます。そのため人工海水を作るときに使用する水道水は、必ず事前に『テトラ コントラコロライン』や『テトラ パーフェクトウォーター』でカルキなどを中和した水を使いましょう。

水質維持

「水が汚れるのが早くコケ生えやすい」、「pHやKHが安定しない」と悩む人は多いです。そんなときは水質悪化やコケ発生原因になる硝酸塩を除去してくれるバクテリアを増やして、水質を安定させてくれる『テトラ ナイトレイトマイナス (海水リサイクル)』がおすすめ。
こちらの商品は水質を安定させるだけでなく、魚に必要なビタミンやミネラルの補給もできるため、水換えのタイミングで使うことで水換えの手間を減らすだけでなく魚の健康維持をすることもできます。

水換えのポイント

淡水の熱帯魚や金魚・メダカなどと同じように、水換えは必須作業。新しい水も人工海水で行いますが、飼育水槽と同じ比重・塩分濃度にする必要があります。
海水魚水槽の水換えは1~2週間に1度のペースですが、水質測定で有害成分が多い場合には魚の体調などを見ながら水換えの間隔を短くするなど調整して行いましょう。

まとめ

熱帯魚や金魚、川魚などの淡水魚と海水魚飼育の大きな違いは、飼育で「海水」を使用すること。 海水は市販されている「人工海水の素」となる商品を水に溶かして作りますが、飼育する魚に適した比重・塩分濃度でなければいけません。
飼育開始後は排泄物やフードの食べ残し、水中のろ過バクテリアの数などにより、水質が常に変化しているので定期的に水質測定や水換えを行いましょう。
市販されている人工海水の素、比重計、水質測定商品や水質安定剤を使うことで、簡単に海水魚水槽の立ち上げから飼育を行うことができますよ。