作る!
小型美魚が水草の中を
にぎやかに泳ぐ楽しい
熱帯魚水槽セッティング!
水槽を置く
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スマートフォンの水平器アプリで、置き場に傾きがないかチェックしました。水槽は必ず水平な場所に置かないと、水漏れや転倒などにつながり危険なのです
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「テトラ グラスアクアリウムGA-60」 のようなオールガラスタイプの水槽を置くときは、底面に付属のマットを敷きます。じかに置くと、底に細かな砂などゴミがある事で底面ガラスが割れることもあるので注意しましょう
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水槽底面とマットの間にゴミをかまないよう確認してから、水槽を置きます。水槽は、サッと水洗いしてホコリなどを落としておくとよいでしょう
底砂を敷く
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ここで使用している大磯砂や硅砂のような天然由来の砂は、濁りが出なくなるまでしっかり洗ってから使います。この手間を省くと、水槽の水がいつまで経っても濁っていることがあります
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水草をたくさん植える場合は、底砂を敷く前に砂状の水草用生長促進剤を敷いておきます。「テトラ コンプリートサブストレイト」は水草の根張りを良くし、栄養を長期間供給します
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スコップなどを使って、大磯砂を敷きます。ドサッと上から落とすと底面ガラスが傷つくこともあるので、少しずつゆっくり足していきます
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水草用低床材「テトラ コンプリートサブストレイト」と「大磯」の2層になりました。人工水草だけを使う場合は、水草用の低床材は必要ありません
フィルターをセット
「テトラバリューエックスパワーフィルターVX-75」を、説明書にしたがって取り付けます。吸水口が底砂に近すぎると砂を吸い込むことがあるので、やや離しました。排水側のシャワーパイプは水面近くにくるよう取り付けると、ほどよく水面が揺れて酸素の補給にもなります
シャワーパイプを水上に出すと、落下した水が空気をまき込みエアレーション効果があります。魚の数が多い場合や、溶存酸素が豊富な水を好む魚(コリドラス、プレコなど)の飼育時に適する方法です
ヒーターをセット
「テトラ26℃セットヒーター200W安全カバー付」を取り付けます。効率よく保温できるよう、水のよどまない場所を選びましょう。ヒーターを底砂の中に埋めるのは、水温調整がうまくいかないため避けます。この時点では、電源は入れません
水を半分ほど入れる
後にレイアウトがしやすいよう、水を水槽の半分程度まで入れます。底砂がえぐれないよう、そっと水を注ぎましょう。底砂に直接水が当たらないようビニールや段ボールなどを敷いておくと上手に注げます
(外部式フィルターの注意点)
一般的な外部式フィルター「テトラバリューエックスパワーフィルターVX-75」は、水槽の下にセットして使います。ただし、ポンプが水を持ち上げるパワーには限界があるので、ポンプ部分と水面との距離を、必ず説明書にある範囲内に収めることが大切です。なお商品によっては、水中ポンプによって水を循環させる機種「テトラ バリューAXパワーフィルター/テトラ オートパワーフィルター」もあり、そのようなものは水槽の横に置いて使用できます
外部式フィルターは、上部には水を汲み上げるモーターヘッド(ポンプ)、下部にはろ過槽があるのが一般的です
流木などで飾り付け
まずは比較的背の高い、水草や流木などを置いていきます。ミクロソリウムと"プチナナ"は、活着させず、底砂に植え込みました。レイアウトは、基本的には自分の好きなようにやるのがいちばん。気に入るまで、じっくり試行錯誤してみましょう
ひとまずレイアウト完成
人工水草を流木の周辺に配置し、それを両サイドに分けてレイアウトしました。ヒーターやストレーナー(パイプ類)などはなるべく隠すようにすると、見栄えがよくなります
塩素(カルキ)を中和する
水道水に含まれている塩素(カルキ)は、人間には影響なくても、魚などの生物にはダメージを与えます。「テトラ コントラコロライン」などを使って、塩素を無害化しておきましょう
さらに安全な水に
水槽に入れたばかりの魚は、移動や環境の変化などでストレスを受けています。粘膜保護に効果のある「テトラ アクアセイフ」を入れることで、こうしたストレスを減らすことができます
ゴミをすくう
ひととおりセットが終わったら、浮いているゴミをネットですくっておきましょう。水草の葉や流木の欠片などが、意外と散っているものです
フィルターに呼び水をする
水槽の下に設置するタイプの外部式フィルター「テトラバリューエックスパワーフィルターVX-75」では、電源を入れる前に、フィルター内に水槽の水を呼び水する必要があります。専用の呼び水ポンプの使用が便利です
フタは忘れずに
水槽のフタには、魚の飛び出し防止、水槽の保温性を高める、地震の際に水のこぼれを防ぐ、水中へのライトの落下やゴミの侵入を防ぐ、などの効果があります。忘れずにフタを設置します
ライトを設置
「テトラ LEDライト60」を、光が水草にしっかり当たる位置にセットします。電気器具なので、必ず水槽のフタが閉まっているかを確認し、水しぶきがかからないようにしましょう
電源を入れる
完全に器具類のセッティングが終わったら、フィルターやヒーターの電源を入れます
(電気の扱いには要注意!)
アクアリウムでは、どうしても水槽(水)の周囲で電気器具を使うことが多いため、トラッキング現象(コンセントにたまったホコリが湿気を呼び、発火する現象)などの危険があります。そのため、電気器具の扱いには特に気をつけたいものです。 電源はなるべく水槽より上にあるのがベストですが、それが難しい場合は、コードをいったんたるませてトラップを作っておくと、水滴がコンセントに侵入するのを防ぐことができます。 さらに、日頃から水しぶきが飛び散らないよう注意し、時おりコンセントについたホコリを拭き取るなど、安全なアクアライフを楽しみましょう
良い例
コードをたるませることで、伝った水が直接コンセントに届かなくなる
悪い例
器具からコンセントまでコードが真っ直ぐ。これは危険なので避けること
水槽セット完了!
水槽セット直後は不安定
水槽の立ち上げが済んだら、次の点についてチェックしましょう。
- ・フィルターはきちんと動いているか
- ・水がこぼれていないか
- ・ヒーターは設定どおりに水を温めているか
- ・器具類から異音などが出ていないか
外部式フィルターなどはホースやフタなどの取り付けが甘いと、じわじわと水が漏れてくることがあるので、最初の数日はチェックが欠かせません。 水槽をセットしてからしばらくは、水質が整っていないことも覚えておきましょう。水槽が用意できればすぐに魚を入れたくなるものですが、セット初期は水をきれいにしてくれるろ過バクテリアが少ないため、水質が悪化しやすいのです。生きたバクテリア「テトラ セイフスタート」を用いることでろ過バクテリアの定着を早めることができますが、いずれにせよ最初の1ヵ月くらいは様子を見ながら、少しずつ魚を増やしていくのがおすすめです。
アクアリウムとはこれから長い付き合いになるのですから、大切な魚のためにも自分のためにも、無理に急ぐのは避けるようにしましょう。