今日からできる!初心者でも安心の水槽の水質の調べ方

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アクアリウムを行う上で水質維持は重要なポイントですよね。飼育している生き物には適切な水質があるので、市販されている水質テストキットを使って飼育水の水質をチェックする飼育者は多いです。
しかし水質テストキットはまとめて複数の水質をチェックできるものや、試験紙・試薬タイプなどさまざまな種類があり、アクアリウム初心者さんはどれが使い勝手がよくわかりやすいのか悩んでしまいますよね。また水質チェックはできても、どうやって水質を改善すればよいのか、頭を悩ませる人も多いです。
そこでこのページでは各水質テストキットの使い方と、水質改善方法などについてお話していきます。

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各水質テストキットの使い方

水質をまとめて測定する方法

試験紙タイプでまとめて水質検査をすることのできるキットのおすすめは、1度に短時間でチェックできる、『テトラ テスト 6in1』です。こちらの商品はpH・炭酸塩硬度・総硬度・亜硝酸塩・硝酸塩・塩素の6つの項目を1度にまとめて素早くチェックできるんですよ。

  • 使い方はとても簡単。試験紙に書かれている矢印の上の部分を持ち、試験薬が付着しているパット部分を指で触れないように気を付けながら、飼育水に1秒ほど浸けます。
  • 余分な水分を試験紙から振り落として、すぐに塩素を示す部分の比色紙と照らし合わせましょう。その他の項目は、60秒後に色がきちんと出てから比色紙と比べます。

水質検査をして水換えなどを行ったとき、「検査時のpHなどの数値を忘れてしまって困った」、「前回の検査時の数値と今回の数値を比べたいけどメモするのを忘れた」なんてことも多いと思います。
そんな人には『テトラ テスト 6in1』のような、テトラの水質テストキットと併用できる『テトラ携帯アプリ テトラアクアティクス』がおすすめ。

使い方はとても簡単でアプリにログイン後に検査した試験紙を撮影することで、検査結果を簡単にチェック!結果を保存することができるので、メモをとる煩わしさから解放されるだけでなく、水質検査の診断結果に適切な水質調整剤もおすすめしてくれます。 アプリはApp Store、Google Playから簡単にダウンロードできます。

デジタルアプリ「テトラ アクアティクス」

テスト結果が数値化され、問題がある場合どのように対処すればいいかが一瞬でわかります。

※アプリは、随時アップデートを行っているため、写真・動画と比べて、現在のデザインや仕様が若干異なります。

調べたい水質を試験紙で測定する方法とメリット

試験紙で特定の水質を測定する方法もとても簡単です。ここでは亜硝酸塩を測定することのできる、『テトラ テスト試験紙亜硝酸塩』を例に測定方法を説明していきますね。

  • 試験紙の端をつまみ、先端にあるパット部分を水槽の水に約1秒浸します。このとき試薬の付いている方をつまんでしまわないよう気を付けてください。
  • 水槽の水に浸してから約30~60秒待ちます。試験紙に付着している余計な水を落とし、着色したパット部分の色を付属している比色紙と照らし合わせましょう。水槽水の理想的な亜硝酸塩濃度は『0.8mg/l以下』です。
  • 亜硝酸塩が高濃度な数値を示している場合は、すぐに水換えをして飼育水の亜硝酸の濃度を下げなければなりません。

テトラの水質検査試験紙にはアンモニアだけの数値を調べることが可能な『テトラアンモニア試験紙』もあります。亜硝酸塩はアンモニアが分解されてできる成分なので、個別で水質を調べるときは、亜硝酸塩とアンモニアをセットで調べることをおすすめします。

飼育水の亜硝酸塩やアンモニアの濃度を知ることで、水換えのタイミングが把握しやすくなり魚の健康状態も管理しやすくなりますよ。

調べたい水質を試薬で測定する方法とメリット

試験薬での水質測定もとても簡単で、短時間で作業がすみ、試験紙よりも詳しい数値を知ることができます。特定の水質を測定する試薬タイプの商品でおすすめは、『テトラ テスト ペーハートロピカル試薬(5.0ー10.0)』です。

  • 試験管を飼育水でゆすぎ、飼育水を約5ml(cc)採取します。
  • テスト ペーハートロピカル試薬の薬品の容器を逆さまにして持ち、試験管に7滴入れます。
  • 試験管のフタをきちんと閉め、容器全体を軽く振ります。その後、試験管を垂直に持って付属の比色紙と照らし合わせて、一致する値を読み取りましょう。

試薬タイプの水質測定キットを使ってpHを測定することで、現在の飼育水が魚に適したものかを知ることができ、定期的にpH測定を行うことで水質変化のスピードや水換えのタイミングもわかりやすくなります

水質を改善するにはどうしたらよい?

水質検査を行って、アンモニアや亜硝酸塩などの数値が高ければ、すぐに水換えをして水槽内から有害な物質を排除するようにしましょう。
ただし、このとき大量に換水してしまうと、急な水質変化についていくことができず、魚がショック状態になってしまうことがあるので注意してください。
また、普段の餌やりで魚がフードを食べ残さない量を与える・枯れて溶けている水草や魚などの生き物の死骸を見つけたときは、すぐに水槽から取り出し、腐敗などによる水質悪化の防止対策をすることも大切なポイントになります。

水槽を設置した直後の水質も、今後の育成に重要なポイントになってきます。水槽を設置するときの塩素の中和方法や水温・ろ過フィルターなどにいてもしっかりと確認しておきましょう。
詳しい水槽設置時の全般的なチェックポイントについては、下記の記事にて解説しております。

これだけ抑えれば大丈夫!水槽立ち上げ(セット)時の水質のチェックポイント6選

水槽の立ち上げ時の水質のポイントについて紹介します。

また飼育を開始してから、水換えを行って白濁りしだして澄んだ水にならない、そんなときも水質チェックを行うことで原因がわかることが多いです。
詳しい水の白濁りの原因などについては、下記の記事にて解説しております。

これだけ抑えれば大丈夫!水槽の白濁りの解決方法4選

魚の水槽の難敵である白濁りについて紹介します。

水質をチェックして、水換えなどを行って適切な水にしたにも関わらず、コケが生えてきてしまう…。
それはもしかしたら、水質だけでなく、光量が多い、ろ過バクテリアが少ない・水質が悪くなるのが早すぎてろ過が追い付いていないなどといったことも考えられます。
詳しいコケ対策については下記の記事にて解説しております。

これだけ抑えれば大丈夫!水槽のコケの対処方法4選

せっかく綺麗にレイアウトした水槽にコケが生えているのをみると残念な気持ちになりますよね。

まとめ

水質テストキットは複数の水質を1度にまとめてチェックできる試験紙タイプの商品や、特定の水質だけをチェックすることのできる試験紙は、飼育水に数秒浸すだけで結果がでます。試薬タイプも飼育水を別容器に飼育水と試薬を入れすぐに結果が分かる優れモノで、どちらもアクアリウム初心者さんにもわかりやすいように、色でpHが分かるようになっています。
テトラの携帯アプリ『テトラアクアティクス』と併用できる水質テストキットを使用すれば、前回の記録を残しておいて検査結果を比較することも可能なので、飼育水の汚れ具合などもチェックしやすく水換えのタイミングなどを把握しやすくなりますよ。
飼育している魚に適切なpHを維持することで、健康状態を保ち長生きさせることができるようになるので、水換え時やコケが発生しだしたり、水が濁ってきている・臭いが気になるときや、ちょっと魚の調子が悪そうだな、というときにpHや水の中に含まれている成分をチェックをして適切な水質を維持する習慣を身につけましょう。