今日からできる!愛犬のおうちでのお手入れヒント4選

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最近では、トリミングサロンで定期的にシャンプーやカット、肛門線絞りなどのケアを行ってもらう飼い主さんが増えています。しかし、自宅でお手入れをすることも愛犬の健康維持やコミュニケーションのためには欠かせません。
そこで今回は、今日からできる愛犬のおうちでのお手入れヒントについて、ドッグヘルスアドバイザーが紹介します。

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愛犬のおうちでのお手入れの重要性

愛犬を自宅でお手入れすることは、被毛や涙やけ対策、四肢を中心とした健康を維持するために重要です。その他、愛犬とコミュニケーションを図る良い機会にもなります。

被毛や皮膚の健康維持

トリミングサロンで定期的にお手入れをしていても、抜け毛対策や皮膚の健康維持のためには自宅でのお手入れが欠かせません。

特にダブルコートの犬種については、換毛期を中心に抜け毛対策を行わないと衛生面で問題が生じて、異臭や皮膚病の原因にもなり得ます。また、毛玉ができてしまうと除去するのが大変で、皮膚が引っ張られることで痛みが生じることもあります。

その他、ダニやノミ、ハウスダストや埃が被毛内に溜まってしまうので、自宅でのブラッシングやボディタオルでのケアが重要です。

外耳炎や耳ダニ予防

自宅でのお手入れは、皮膚や被毛の健康維持だけではありません。垂れ耳の犬種については、耳の内部に汚れが溜まりやすく外耳炎や耳ダニが生じないように、耳のケアも重要になります。

動物病院で定期的に耳ケアを行っている犬については問題ありませんが、自宅で定期的に耳の中をチェックして汚れが溜まっていないか確認しましょう。

なお、犬の耳の内部構造は複雑で下手に耳掃除をしてしまうと耳垢を奥に押し込んでしまったり、外耳や内耳を傷つけてしまうことがあるので、耳掃除に慣れていない方は動物病院での処置がおすすめです。

口腔内の病気予防

犬は人とは唾液の性質が異なりアルカリ性のため虫歯になりにくいと言われていますが、歯石化するスピードが速いため、自宅ケアでは歯磨きが欠かせません。

歯石が重度になると動物病院で麻酔をかけて治療する必要があるので、日頃から歯磨きに慣れさせておくことが大切です。なお、最近では歯磨き効果が期待できるサプリメントやオヤツが販売されていますが、定期的な歯ブラシが何より効果的です。

四肢や関節疾患の予防

長毛種の犬については、肉球周りの毛が伸びていないか確認することも大切です。犬の肉球周りの毛が伸びてしまうと滑りやすくなって、小型犬であれば脱臼や骨折、中型犬や大型犬であれば股関節形成不全のリスクが高まります。

その他、肉球にひび割れが生じていないか、爪が伸びていないかの確認も同時に行うと良いでしょう。肉球のひび割れについては早めに対処しないと痛みが生じてしまい、爪についてはのびている場合カットしないと爪が割れたり血管がのびてしまうリスクがあります。

肛門破裂の予防

肛門線絞りは犬によって重要性が異なります。中型犬や大型犬については、肛門線の分泌液が便と一緒に排泄されることが殆どですが、小型犬や肛門付近の筋力が低下しているシニア犬を中心に人の手で肛門線を絞ってあげないと溜まってしまう犬もいます。

動物病院やトリミングサロンで定期的に行っている場合は問題ありませんが、行っていない場合は自宅ケアを行わないと、肛門線が破裂してしまうリスクが生じます。

愛犬のおうちでのお手入れヒント4線

ここでは、愛犬のおうちでのお手入れのヒントについて紹介します。自宅で簡単にできる内容を中心に紹介しますので、ぜひ今日からご活用ください。

被毛ケアは犬用ボディタオルがおすすめ

トリミングサロンに定期的に通っていても、基本的に毎日犬は室外のお散歩に出かけたり遊んだりするため、犬用ボディタオルが活用できます。

愛犬の一頭であるドーベルマンの場合は皮膚が弱く、湿気が多い時期や雨の日はよく膿皮症になり発疹が生じていましたが、遊んだ後にボディタオルで入念に拭くようになってから、ほぼ膿皮症の症状が出なくなりました。

保護当初は皮膚がボコボコで長期間治らずにいましたが、今では大好きな水遊びをしても発疹が出なくなったので安心して遊ぶことができます。また、愛犬の場合は湿気や水に皮膚が反応しやすいので、ボディタオルの後に吸収性のあるキッチンペーパーで水気を取り除いています。

抜け毛対策にはファーミネーターがおすすめ

長毛種の飼い主さんであれば一度は聞いたことがあるかと思いますが、抜け毛対策にはファーミネーターの活用がおすすめです。

ファーミネーターは、抜け毛の大半を占めるアンダーコートを除去するために開発されていますが、抜け毛を取り除いてあげないと、毛玉やノミ・ダニの住処になったり皮膚病のリスクが高まることがあります。部屋の掃除も大変になってしまうので、定期的に抜け毛対策をすることが大切です。

また、長毛種のケースでは自宅シャンプーの前に抜け毛除去をしておくと、シャンプーをするのが楽です。ファーミネーターを使用する場合は、刃先に気をつけながら被毛の流れに沿って力を入れずに優しくブラッシングしてください。

耳や歯のケアはシートでもOK

耳掃除や歯磨きに慣れていない場合は、耳掃除シートで見える部分だけ軽く拭いてあげると良いでしょう。自宅での日々のケアにあわせて、動物病院で耳掃除をしてもらうことをおすすめします。

また、親切な動物病院の場合は耳掃除の仕方を教えてくれることもあるので、耳掃除シートの使い方に慣れてきたら、綿棒でのケアも教えてもらうと良いでしょう。外耳炎の好発犬種の場合は、獣医師に相談して耳用の除菌剤を処方してもらうことも大切です。

歯磨きについても、慣れていない犬は嫌がるケースが多く飼い主さんが断念してしまいがちです。歯磨きを嫌がる犬には歯磨きシートを指に巻いて口に入れるところから初めて見ると良いでしょう。なお、愛犬たちの場合は、歯磨きシートで歯を磨くことに慣れさせてから、歯磨きを行うようにしました。

見逃しがちな部位も定期的にチェック

意外に飼い主さんが見逃してしまいがちなのが、普段あまりみない肉球周りや肛門周りです。そのため、見逃しがちな部位は意識的にチェックしてケアを行うようにしましょう。

肉球周りについては被毛が伸びていないか、肉球にひび割れがないかのチェックにあわせて爪が伸びていないかチェックをしましょう。肉球周りの被毛については、自宅で簡単にできる肉球周り専用のバリカンが販売されています。

肛門線絞りについては力の入れ加減など慣れていないと難しいので、初めはトリミングサロンや動物病院で行ってもらうことをおすすめします。

分泌液が溜まると、犬が肛門付近を舐めたり、床にお尻を擦りつけたりします。放置してしまうと、皮膚が破れたり炎症が起こる、膿が生じるなどの症状がでるので愛犬の様子を日々観察することが大切です。

今日から愛犬のケアを始めよう!

愛犬の健康維持には、飼い主さんが日々愛犬の体や行動を確認して適切なケアを行うことが重要です。ブラッシングや歯磨きを中心に愛犬のケアは、コミュニケーションを図るためにも役立ちます。

慣れるまでは愛犬にも飼い主さんにも負担がかかりやすいので、少しずつ慣らしていくことが大切です。ぜひ、今日から愛犬の自宅ケアにチャレンジしてみてください。