新しい水槽にお魚を入れたらエラをバタバタ動かし苦しそうで、なんだか元気がない…。フィルターを使っているのに水槽の水が白く濁って汚い…。これはもしかすると、お魚の粘膜(体表のバリア)が剥がれて病原菌などに攻撃されているのが原因かもしれません。
カルキ抜きだけでは不十分?
お魚飼育はカルキ(塩素)を除去すればOK、と考える方も多いですが、実はそれだけではお魚への配慮が足りない場合があります。水換え時や、お魚の輸送時など、私たちの元へ来てくれるまでの環境変化がお魚には大きなダメージとなっています。
ポイントは粘膜を守ること!
お魚は自ら分泌する粘膜で体表にバリアを張り、水中の重金属や寄生虫や細菌、病原菌などから身を守っています(お魚がヌメヌメしているのはこのためです)。
しかし、水換え時などの水質変化は粘膜の大敵。簡単に剥がれ、お魚はすぐに病気に感染しダメージを受けます。
この理由からも粘膜を守ることの重要性がわかります。特に影響を受けやすいのがエラです。ウロコに覆われていないため、十分な配慮が必要です。また、水中に含まれるミネラルやビタミンなどの有益成分は、お魚、植物、微生物によって消費されていくため、調整剤などで補充する必要があります。
プチ情報「ビタミンB1の重要性」
ビタミンB1が不足するとお魚にはさまざまなストレスが生じ、病気に対する抵抗力が弱まることに繋がります。
- 1.ちょっとした物音で過敏に反応し、水槽に衝突する
- 2.人影に常におびえる
- 3.魚の体色が黒ずんでくる
- 4.成長に支障が出たり、運動失調ののち死亡する