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めだかは周囲の色にあわせて体色を変化させる「背地反応」という特性を持ちます。
一部ではその特性をあえて失わせた品種もいますが、基本的には飼育する容器の色の影響を強く受け、明るい色の容器では体色を明るく、暗い色の容器では体色を濃くする傾向があります。
また最近では、めだかが背地反応によって変化した体色は一時的ではなく、その後の成長に影響すると言われています。
ここでは良いめだかを作る為に、良い種親から良い稚魚を「選別」するだけでなく、容器の色を使い分けることでより魅力的なめだかに育成する方法をご紹介します。
成長段階ごとの容器の使い分け
針子から若魚:ラメや体外光のある品種は白容器がおすすめ
針子(1㎝未満)
針子のうちは体色やラメなどはまだ見えませんが、白容器で育成するとラメや体外光が増えやすいと言われています。
「テトラ じょうろでキレイメダカ鉢 ラメ増しホワイト」は、体外光やラメに配慮した白を採用した容器です。砂利などを敷くことで針子にも「じょうろでキレイメダカ鉢」の足し水だけで排水する機能を使用できます。
食べ残しが多く水を汚しやすい針子の期間に、簡単に水換えを行うことが出来ます。
稚魚(1~2㎝程度)
白容器を使用していると体色は見えづらいサイズです。
品種差がありますが、体外光やラメが出始めますので、素質のある個体を優先的に育成しましょう。
この頃から体格に差が出てきますので、サイズごとに容器を分けたほうが多くの針子が育ちます。
若魚から成魚:グレー・黒容器への切り替えがおすすめ
若魚(2~3㎝程度)
ラメや体外光がしっかりと乗っためだかをグレーや黒の容器に移します。
「テトラ じょうろでキレイメダカ鉢 色光育成グレー」は、めだかの体色を引き出しながら、体外光、ラメを覆い隠さない絶妙なバランスを目指してカラーを決めました。
斑(ぶち)や墨などの黒体色や、赤い体色を優先して濃くしたい場合は黒容器がおすすめです。
◇成魚(3cm以上)
品種差はありますが、グレー・黒の容器で仕上げためだかが見頃になります。
下記の画像はメダカを異なる色の容器で育てた比較結果です。
左がグレー、右が黒容器。左の個体の方が目の付近までラメがのっていることがわかります。
メダカの品種ごとの鉢の使い分け
白容器に適した品種
- 幹之など体外光系の稚魚期
- 深海、マリンブルーなどの淡いブルーを楽しみたい品種
- 背地反応の機能が無いオロチ系の品種などの品種のシルエットを楽しみたい場合
白い容器ラインアップ
グレー容器に適した品種
- 夜桜、サファイアなどラメが魅力的な品種
- 紅白体外光、三色体外光など、体外光と体色が両立する品種
グレー容器ラインアップ
黒容器に適した品種
- 楊貴妃などの朱赤系・五式などのリム系
- 斑、墨を出したい品種
- その他体色を濃くしたい品種