これだけ準備すれば大丈夫!大型犬の飼育用品リスト10選

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大型犬をこれから家族として迎え入れたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方のために、大型犬と長年暮らしているドッグヘルスアドバイザーが大型犬用品の選び方のポイントや大型犬の飼育用品リスト9選について詳しく紹介します。

大型犬を迎え入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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大型犬の飼育用品選びの3つのポイント

大型犬は小型犬や中型犬と比較すると体のサイズが大きく、破壊力もあります。誤飲してしまうと大変危険ですので、飼育用品を選ぶ時は頑丈で部品の誤飲リスクが少ないものを選びましょう。また、継続して使用するグッズは、価格が高額になりやすいのでコスパを考えることも大切です。

成犬時の大きさに配慮して飼育用品を選ぶ

子犬期から大型犬を飼育する場合は、成犬時の大きさに配慮して飼育用品を選びましょう。犬種によって成犬時の予想体重は異なり、犬種の標準を定めているJKC(※1)では大型犬の大きさ分類の定義はありません。しかし、一般的には25kg以上が大型犬とされており、バーニーズマウンテンドッグともなると、60kgを超える犬もいます。
最近では犬の食器台も大型犬のサイズに合わせて高さ調整ができるものがあったり、ケージやサークルも犬の成長に合わせてサイズを大きくできる飼育用品もあるので、何度も購入しなくて良いように成犬時の大型犬の大きさは頭に入れておきましょう。

頑丈な大型犬飼育用品を選ぶ

大型犬と一言で言っても体重やサイズや性格は様々ですが、私自身大型犬(バーニーズマウンテンドッグ・ドーベルマン(保護)・ボルゾイ・ゴールデンレトリバー)と過ごしている中で、いくつ物を破壊されてしまったか分かりません。
一例として、サークルやケージの扉を破壊してしまったりすることがあるので、長く使用するためにはうんち袋やペットシーツのようにすぐに消耗するグッズ以外は、少し値段が高くても子犬期から頑丈なグッズを選ぶことが大切です。

誤飲に配慮して飼育用品を選ぶ

大型犬と暮らすためには、おもちゃなどストレス発散に役立つ飼育用品を揃えることも大切です。このようなケースでは、誤飲リスクに十分注意してグッズ選びをしましょう。大型犬に限らず、しつけ前の子犬は特に誤飲に注意が必要です。
異物を飲み込んでしまった場合、動物病院で吐かせるために催吐薬処置をする方法がありますが、犬が催吐薬で異物を吐き出せなかった場合、内視鏡手術にて異物を摘出します。それでも取り出せなかった場合は、開胸手術が必要になるため、誤飲に十分注意することはもちろん大型犬の飼育用品選びでは誤飲リスクにも頭に入れておきましょう。

(※1:JKC=血統証の発行など行っている団体|一般社団法人ジャパンケネルクラブ)

これだけ準備すれば大丈夫!大型犬の飼育用品リスト10選

ここでは、実際に事前に準備しておきたい大型犬の飼育用品を紹介します。大型犬用飼育用品を準備する時は、長く使うものは多少高額でも良い物を購入して、継続して購入が必要なすぐに消耗するグッズについてはコスパを重要視すると良いでしょう。

大型犬の成犬時サイズのケージやサークル

  • 子犬期:必須
  • 成犬〜老犬期:あると便利

最近では室内フリーで大型犬を飼育する方も増えましたが、基本的に室内フリーでも子犬期やお留守番の時にはケージやサークルが必要です。
子犬期は、トイレトレーニングや飼い主さんが見ていない時の誤飲防止、家具の破壊防止に活用できます。また、成犬になってからであっても留守番の時やしっかりと寝かせたい時にも活用でき、特に災害時のために短時間であってもケージやサークル、バリケンに慣らしておくことが大切です。

大型犬用の大きいトイレトレー

  • 子犬期:必須(小さいサイズでも可)
  • 成犬〜老犬期:必須

成犬時の大型犬サイズに適したトイレトレーを準備しましょう。体が小さな子犬期であっても大きいトイレトレーの方がトイレトレーニングをしやすいのがメリットです。サイズとしてはペットシーツのワイドサイズが2枚入るサイズが良いでしょう。
ちなみに、愛犬ゴールデンレトリバーの場合は以下のようなトイレトレーを使用していますが、雄で足をあげておしっこする犬の場合は、壁におしっこがかからないようにL字になるトイレトレーも販売されています。なお、超大型犬に分類されるバーニーズマウンテンドッグやグレートピレニーズ、セントバーナードの飼い主さんはDIYで大きなトイレを作っている方も多いのが特徴です。

トイレトレーサイズに適したペットシーツ

  • 子犬期:必須(小さいサイズでも可)
  • 成犬〜老犬期:必須

大型犬の飼育グッズで必須なのが、トイレトレーサイズに適したペットシーツです。ペットシーツは、トイレトレーに合わせて購入しましょう。なお、大きめのトイレトレーの場合はワイドサイズのペットシーツやスーパーワイドサイズが理想です。
普段からお留守番が多い大型犬の場合、ペットシーツが汚れていると粗相してしまうことがあるので、汚れてすぐに取り替えることができない場合、若干値段は高くなりますが吸収性に優れたペットシーツがおすすめです。

体に負担をかけにくい首輪とリード

  • 子犬期:必須
  • 成犬〜老犬期:必須

大型犬をフリーで散歩させている飼い主さんを見かけますが、散歩の時は犬の命を守るためだけでなく他人に迷惑をかけないため、一般的なマナーとして首輪とリードは必須です。大型犬の場合は、首に負担をかけないように首輪の代わりにハーネスを準備しても良いでしょう。
首輪やハーネスは毎日利用するため、愛犬の体にフィットする軽い素材で作られているグッズがおすすめです。また、サイズ調整ができるものが多く販売されているので、子犬期から大型犬を飼う場合はある程度サイズ調整できるものを選ぶと何度も買い換える無駄が省けます。
リードについては、体重規格が決まっている商品が殆どですので、予め大型犬の成犬時体重を考慮して選ぶと良いでしょう。

大型犬の便が入るサイズのマナー袋

  • 子犬期:必須(小さいサイズでも可)
  • 成犬〜老犬期:必須

大型犬は、便の大きさも考慮してマナー袋を選びましょう。また、散歩時間も小型犬や中型犬と比較すると長いので便の持ち歩き時間に配慮が必要です。長時間持ち歩くと便臭がキツくなるため、臭いが外部に漏れにくいマナー袋が理想です。
ちなみに、愛犬たちの場合は運動量が多かったり車でお出かけもするため、以下の防臭袋を愛用しています。数多くのマナー袋を試しましたが、臭い対策にはこちらの商品が一番効果的でした。
なお、こちらの商品の場合は大型犬でもSサイズで充分事足りますが、便の手への付着が心配な飼い主さんはLサイズを選ぶと良いでしょう。

大型犬が食べやすい高さのある食器台

  • 子犬期:必須(高さが低い食器台でも可)
  • 成犬〜老犬期:必須

大型犬は体高が高いので、食事をするときに高さがないと食べにくいので食器を置く台を準備しましょう。また、大型犬は胃拡張・胃捻転症候群(※2)になりやすく、胃に空気がたまる原因は定かではありませんが、運動前後の食事をさせないことや高さのある食器台の活用が薦められています。
床置きで食事を与えるのは好ましくありませんので、水、食事ともに高さのある食器台を活用しましょう。
なお、最近では高さ調整ができる大型犬用の食器台も販売されていますが、構造が複雑で衛生管理がしにくい商品が多いので、子犬期の間は高さ調整ができる商品を選んで成犬になったらシンプルな食器台を活用すると良いでしょう。


(※2)胃拡張・胃捻転症候群
胃が拡張して捻れることで、空気が体外に排泄されない状態。血液循環が悪化すると、ショック状態になり不整脈や胃壁や脾臓の壊死などが起こることで死にいたる危険性が高い病気。
参考:イヌ・ネコ 家庭動物の医学大百科 改訂版

大型犬用の大きめケア用品

  • 子犬期:必須(小さいサイズでも可)
  • 成犬〜老犬期:必須

大型犬を自宅でシャンプーする場合は、シャンプーやコンディショナー、大きめのバスタオルを準備しておきましょう。ドライヤーは人間用でも充分ですが、乾かすのに想像以上に時間がかかります。必要に応じてペット用のドライヤーを購入すると良いでしょう。
なお、トリミングサロンを活用する場合も、運動量が多い大型犬や田舎道を散歩する大型犬の場合は、都度被毛をケアできるようにボディータオルを準備しておくことをおすすめします。愛犬たちの場合は、大判で厚手の大型犬用ボディタオルを活用しています。
その他、歯磨き用品と耳掃除用品(動物病院で定期的に行わない場合)は必須で準備しておきます。

毛のお手入れグッズ

  • 子犬期:必須
  • 成犬〜老犬期:必須

ダブルコートの大型犬長毛種を迎え入れる場合は、被毛のお手入れグッズを準備しておきましょう。ブラッシング用品は、一般的なコームやピンブラシに合わせて、ファーミネーターを準備しておくととても便利です。
ファーミネーターは、我が家の愛犬ゴールデンレトリバーとバーニーズマウンテンドッグ、ボーダーコリーの抜け毛対策で活用していますが、驚くほど抜け毛がとれて掃除が楽です。1つ準備しておくと良いでしょう。
なお、大型犬用のファーミネーターには短毛種用と長毛種用がありますが、皮膚に傷がつかないように十分配慮しながら優しくブラッシングすることが大切です。

ドッグフードとおやつ

  • 子犬期:必須(子犬用を選ぶ)
  • 成犬〜老犬期:必須

大型犬の健康維持に役立つドライフードやおやつを準備しておきましょう。迎え入れたばかりの子犬や保護犬(成犬)は、ストレスが生じやすく食べムラが生じることもあります。精神的なケアをするため、コミュニケーションをとるため、トレーニングをする時におやつは役立つので、嗜好性の高いおやつがおすすめです。
ドッグフードについては、年齢に応じた総合栄養食を選びましょう。特に子犬の場合は体が発達途中ですので、AAFCO(※3)基準で必要な栄養素が成犬時の基準とは異なり、ドッグフード選びが非常に重要になってきます。

(※3)AAFCO(アフコ)|米国飼料検査官協会の略で、ペットフードの基準を定めるアメリカの団体。日本では総合栄養食基準として、AAFCOの栄養基準を採用している。

安心できる眠れる寝床

  • 子犬期:必須(小さいサイズでも可)
  • 成犬〜老犬期:必須

大型犬と一言で言っても、飼い主さんによって飼い方は異なります。しかし、室内フリーでもサークル・ケージを準備するいずれの場合でも犬にとって安心できる寝床は必要です。
犬は人と異なり睡眠の質が浅く、その分睡眠時間が長く必要となります。そのため、寝ている時間が長いので、快適な寝床や寒い季節には毛布を準備してあげましょう。なお、毛布を準備する場合は大型犬用サイズが少なく価格も高いので、人用の毛布の方がコスパが良くおすすめです。
室内フリーで飼育する場合は、低反発マットレスや高反発マットレスを活用している方が多いので、愛犬に合ったものを選んであげましょう。

大型犬を迎え入れる前に準備しよう!

今回はペット用品の開発コンサルタントを行っている大型犬の専門家が、大型犬の飼育用品リスト9選を紹介しました。
大型犬と生活する中で、紹介させていただいた飼育用品以外にも、トレーニングのためのトリーツポーチや愛犬と遊ぶフリスビー、ボールなど様々なグッズを準備する必要がありますが、これらグッズについては迎え入れた後に愛犬の性格や愛犬とのコミュニケーション方法によって選ぶことをおすすめします。
大型犬を迎え入れる準備をしている方は、ぜひ参考にしてください。