カルニチンの役割

“カルニチン”はエネルギー生産サイクルを理想的な状態にする様々な役割を持っています。


1. 脂肪をエネルギーに変える。

魚の体内に取り入れられた三大栄養素の中で、1gあたりのエネルギー発生量が最も多いのは脂肪です。この脂肪は“カルニチン”の働きにより筋肉のエネルギー源として使われてはじめて燃焼します。“カルニチン”は効率良く脂肪を燃やすために欠かせない物質であり、その結果生体エネルギーの生産性を高め、魚体のスタミナアップを図ります。

2. たんぱく質を効率良く血や肉に変える。

体内に取り入れられたたんぱく質は本来血や肉の形成に使われるべきなのですが、体内やフード内に脂肪分が少ないとフードに含まれるたんぱく質がエネルギー源として消費され、細胞形成に回りません。“カルニチン”はその働きによって脂肪燃焼を高め、たんぱく質の効果的な利用を可能にします。

3. アンモニアを減らして水質悪化を軽減。

たんぱく質がエネルギー源として消費されてしまうと、その過程においてアンモニアが発生します。アンモニアはエラから排泄されるため、水槽の水質を悪化させる原因となります。“カルニチン”が効果的に働くと、たんぱく質が主に血や肉の形成に使われ、アンモニアの発生が抑えられます。

4. 稚魚・幼魚の死亡率を低下させる。

稚魚・幼魚は栄養素の不足により死亡することがあります。その成長のために成魚に比べより多くの“カルニチン”を必要とすることが一因と言われています。稚魚・幼魚が要求する“カルニチン”量を満たしてあげることで、生残率は向上します。

5. 繁殖能力の向上。

繁殖のためには成熟した肉体と多くのスタミナが必要です。“カルニチン”の働きでエネルギー生産効率の良い脂肪が燃焼してスタミナがアップするとともに、たんぱく質が血や肉を作る役割に使用され、体や生殖器を成熟させます。


グラム当たりのエネルギー発生量比較
フードにおける三大栄養素の働き
エネルギー供給への影響